【食】松浦軒本店
東美濃の物産が集まる、もとてらす東美濃で見つけた、松浦軒本店のカステーラ。恵那市岩村町に伝わる、人気の銘菓です。
松浦軒本店のカステーラの始まりは、今から220年ほど前です。岩村藩の神谷雲澤医師が、蘭学を学ぶため、長崎に赴任。オランダ人から、蘭学を学んだ折に、カステーラの製法も修得して、帰藩されました。そのカステーラの製法を、松浦家に伝授。今も、昔と変わらない製法で、作り続けています。材料は、砂糖、鶏卵、小麦粉、蜂蜜、膨張剤のみと、ごくごくシンプル。キメは粗いですが、ふかふかのパンのような焼き上がりです。頬張れはホロッと崩れ、見た目より随分しっとり。舌にじんわり、卵の旨味と、蜂蜜の芳醇な甘味が、広がります。素朴だけれど決して野暮ったくはない、洗練された舶来の味。3時のおやつに、いかがでしょうか。
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