【観】海龍王寺
築地塀の参道を抜けると、草木が生い茂る海龍王寺。境内にあるのは、整えられた庭園ではなく、自然がつくり出す、ありのままの姿です。



御本尊は、十一面観音菩薩立像。毎年春と秋の数日間、特別公開の時のみ、厨子の扉が開きます。しかし、何と言う事でしょう。私の訪れた日は、特別公開期間中でもないのに、なぜか厨子の扉が半開き。観音様に、お会いすることができたのです。鎌倉時代に造られた仏像ですが、元々秘仏だったため、保存状態が素晴らしいこと。美しいドレープの衣には、今でもしっかり彩色が残り、緻密な細工の装身具も、破損することなく、昔のままのお姿です。少し腰をくねらせた、そのプロポーションも、妖艶で素敵。観音様とのこのご縁、一生忘れません。
海龍王寺 公式HP
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